initializeメソッドを除き、クラス内のメソッド等はpublicである。 通常、宣言は省略されているが、明示的に宣言することもできる。 class A def hoge puts "public Aクラスのhoge" end public :hoge end AA = A.new AA.hoge # 結果 # Aクラスのhoge(public) privateなアクセスレベルを与えたい時は明示的に宣言する。 class A def hoge puts "Aクラスのhoge(public)" end public :hoge def hoge2 puts "Aクラスのhoge2(private)" end private :hoge2 end AA = A.new AA.hoge AA.hoge2 # 結果 # Aクラスのhoge(public) # hoge2へはアクセスできない(private method `hoge2' called)
グローバル変数 $をつけたもの。 どこからでも参照できる、なんでもアリな変数。 一見便利であるが、多用するとどこで値が変わっているかわからないコードになってしまう。 $var = "グローバルhoge" class A def hoge puts $var end end cls = A.new cls.hoge # 結果 # グローバルhoge クラス変数 クラス、およびそのクラスのインスタンスすべてで参照できる変数。 class A @@ClassHoge = "クラス変数hoge" def hoge puts "Aクラスのhoge" end end class B < A def hoge puts @@ClassHoge end end cls = B.new cls.hoge # 結果 # クラス変数hoge 上記の例では、Aを継承したBクラスからAのクラス変数を参照している。 これも多用するとソースの見通しが悪くなりそうな感じで、 使用はベースクラスのみにとどめておいたほうが良さそうな感じ。 インスタンス変数 インスタンス毎に別の値を持つ変数。 インスタンスを生成した時点では nil となる。 class A @InstanceHoge = "クラス変数hoge" def hoge puts "Aクラスのhoge" end end class B < A def hoge puts @InstanceHoge end end class C < A def hoge @InstanceHoge = "書き換えたhoge!" puts @InstanceHoge end end BB = B.new BB.hoge CC = C.new CC.hoge # 結果 # nil # 書き換えたhoge! ローカル変数 メソッド内で使用される通常の変数。 class A def hoge foo = "ローカル変数" puts foo end end
Rubyはオブジェクト指向言語であるから、当然のことながらクラスの継承ができる。また、継承した子クラスから親クラスのメソッドをオーバーライドすることもできる。 class A def hoge puts "Aクラスのhoge" end end class B < A def hoge puts "Bクラスのhoge" end end cls = B.new cls.hoge # 結果 # Bクラスのhoge ここまでは通常の継承とオーバーライドである。 しかし、Rubyではオーバーライドするメソッドに super を入れると、オーバーライド元のメソッドを実行することができる。これは面白い挙動だ。 class A def hoge puts "Aクラスのhoge" end end class B < A def hoge super puts "Bクラスのhoge" end end cls = B.new cls.hoge # 結果 # Aクラスのhoge # Bクラスのhoge super は、いつでも呼び出すことができるうえ、何度も呼び出すことができる。 ちなみに、オーバーロードはないらしい。