『定量分析の教科書』 の感想
定量分析の教科書を読了。
「分析」というと難しい響きがしますが、そもそもなぜ分析をするのでしょうか? なぜ分析が必要なのでしょうか?
問題意識と目標設定を元に、どのような流れで分析を行えばよいのかのヒントが書かれています。仮説の立て方、そのためのデータ収集方法、分析方法の例が中心となります。
どちらかというと営業職向け、サラリーマン向けの本だと思います。後半には実例からどのように分析結果を出力するのかページが割かれています。
前半までは営業職ではなくても参考になるかもしれません。
全体的にテクニカルな部分が説明されている本だと思います。
手法としては有効だとは思いますが、これのみでビジネスを考えていると、人間的な部分を見落としてしまう可能性もあるのではないかと思います。
データだけで結果を出して、よい成果をあげたい人は必読でしょうか。
対象:初心者~
読むべき人:
営業職で、分析を資料にまとめて報告すべきポジションにいれば特におすすめ
- データから分析をするのではなく、全く逆のアプローチが必要。
- 分析の視点は、インパクト(大きさ)・ギャップ(差異)・トレンド(変化)・ばらつき(分布)・パターン(法則)。
- 標準偏差 = 散らばりに関する統計値, Measure of dispersion
TOPIX, 消費者物価指数 = 加重平均 - 72 の法則
年利 何 % で運用すると資産が 2 倍になるのに何年かかるのか?
72 / 金利 = 二倍にするのにかかる年数 - 相関
二つの変数の間に何らかの法則性、共変性がある状態のこと。ただし、相関があるからといって、必ずしも因果関係があるとはいえない。